平成12年度第4回学術講演会 |
平成13年2月25日(日)長崎大学歯学部5階第一講義室において、平成12年度冬季学術講演会を開催いたしました。受講者は63名でした。
講師は、飯島国好先生(東京都大田区開業)で「臨床の心と技の最新情報〜新しい歯科臨床のマインドでエンドから補綴まで〜」という演題で午前10時から午後4時30分過ぎまで熱弁をふるわれました。講演内容は大きく(i)歯内療法、(ii)支台築造、(iii)これからの歯科医療の3つに分かれていました。20世紀から21世紀への変わり目という得がたい機会に、歯科臨床の各科の知識と技術を再整理して真に必要な知識と技術をしっかりと自分のものにしておくということは大切な作業であると強調されました。
歯内療法では、拡大・根充主体に従来型のエンドから診断・形成・消毒主体のエンドへと変わりつつあり、考え方や治療方法・時間配分も変化することを話されました。
支台築造については、経過観察として最も頻度が高いのが脱落と歯根破折であり、これまでの鋳造を主体とする支台築造法では、この2つの問題点を根本的に解決するのが困難でした。このため築造法の考え方と新しい築造法を紹介されました。
![]() |
![]() |
最後にこれからの歯科医療では、全身との関わり抜きには語れない患者さんに人工臓器としての歯科医療の本当の価値を十分に伝えるにはどうしたらよいのか等お話になられました。
講演後、沢山の質疑応答があり中身の濃い講演会でした。
副会長 東洋一