平成14年度夏季学術講演会
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 平成14年7月6日(土)に長崎大学歯学部5階第一講義室において平成14年度夏季学術講演会を開催いたしました。受講者は45名(同窓生33名、学生10名、他2名)でした。
 講師は吉田教明先生で「矯正治療の将来を展望する」という演題で午後4時より約2時間半にわたってご講演いただきました。吉田先生は長崎大学歯学部の1期生で昨年5月に同窓生として初めて教授に就任されご活躍されております。
 講演ではこれまでなぜ矯正治療が難しいといわれてきたのかという点についてご自身の失敗経験も織り交ぜながらお話いただきました。またこれからの矯正治療についてインプラント矯正や高齢者の矯正治療についてもお話しいただきました。インプラント矯正の登場でこれまで困難とされてきた大臼歯のコントロールが容易になり矯正で治療可能な範囲が大きく広がったこと、さらに患者負担の軽減や治療期間の短縮も可能になったことについてお話しいただきました。また今後の高齢化社会で需要の増加が予想されるMTMについても矯正専門医の観点から一般 歯科医にも分かり易くお話いただきました。講演は専門的な内容が多くありながらも分かり易くお話いただいたことで普段矯正治療に直接携わっていない一般 歯科医にとっても興味深く充実した内容だったと思います。講演後の質疑応答も多く受講者の関心の高さを感じました。

ただ、すばらしい講演であっただけにもっと多くの方に参加していただければ良かったと思いました。我々同窓会役員としても反省すべき点があったと思います。今後もより良い学術講演会を開催していくためにも歯科雑誌・新聞による案内など、広報活動を見直す必要があると思います。

学術 藤村裕治